定量位相顕微鏡の測定例

測定例6:赤血球の溶血現象

生物細胞の高速現象を解析できる

 溶血現象は浸透圧変化など外部刺激により赤血球の細胞膜が破れて内部のヘモグロビンが流出する非常に高速な現象です。この溶血現象について高速度カメラを用いて可視化、定量解析を行いました。
図6−1は溶血現象により赤血球のゴースト化する様子を示しています。
図6−2は溶血現象が発生した瞬間と時間経過による変化について、差分処理を行い可視化したものです。ヘモグロビンが外部流出する様子が観察できます。
図6−3は赤血球の光学的体積値の変化と図6−2の矢印部におけるヘモグロビン流出部の光学距離値の変化をグラフ化したものです。溶血現象の直前にわずかな体積値の増加が見受けられ、溶血現象により赤血球内部にあるヘモグロビンが急速に流れ出し、約9nmで飽和していることが観察できました。
  定量位相顕微鏡は生きている細胞の高速現象を可視化、定量解析できるために、従来見つけられなかった新しい生物現象の解明に貢献します。

図6-1 溶血現象による赤血球のゴースト化

図6-2 差分処理によるヘモグロビン流出の可視化

図6-3 赤血球の光学的体積値とヘモグロビン流出部の光学距離値の変化

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