定量位相顕微鏡は光干渉技術を用いて測定試料の厚みや屈折率に基づいた定量情報を測定が出来る、いわゆるホログラフィー顕微鏡です。我々が用いる光干渉技術を定量位相イメージング[QPI:Quantitative Phase Imaging]技術と呼び、本技術を光学顕微鏡に導入したものを定量位相顕微鏡[QPM:Quantitative Phase Microscopy]と呼びます。
定量位相顕微鏡を用いることにより、ガラスや細胞などの透明体の厚みと屈折率に基づいた定量情報を非侵襲かつ非接触で高速高精度に測定できます。定量位相顕微鏡に関する技術内容については、浜松ホトニクス株式会社のホームページをご覧下さい。
定量位相顕微鏡と他の顕微鏡との比較
- 電子顕微鏡:高分解能ですが生物細胞の動的観察には適していません。
- 明視野顕微鏡:透明な細胞を観察するには侵襲的な染色処理が必要です。
- 位相差顕微鏡:生物細胞の2次元形態を可視化に有効ですが定量性は有りません。
- 定量位相顕微鏡:生物細胞の3次元定量情報[=厚みと屈折率差の積]を測定できます。
現在、下記の測定サービス及び測定機器を取り扱っています。
- 定量位相顕微鏡を用いた光学素子、ガラス、生物細胞など透明体の受託測定
- 定量位相顕微鏡に拡張可能な定量位相イメージングユニット
- 光源、倒立顕微鏡、定量位相イメージングユニット、インテリジェントビジョンシステム、専用ソフトウェアを含むコンピュータから構成される定量位相顕微鏡システム