定量位相顕微鏡の測定例

測定例3:応力歪みによる複屈折測定

応力歪みが測定できる

 偏波保持ファイバーは、内部にある応力付与部による光弾性効果により複屈折性を持っています。定量位相顕微鏡を用いて、この内部応力分布を測定しました。
 図3−1と図3−2は、それぞれ偏波保持ファイバーの遅軸及び速軸方向の定量位相画像です。両者を差分することにより、図3−3の複屈折画像を得ることが可能です。この複屈折画像は応力分布を表しており、図3−4に示す計算結果より得られた応力分布と近い結果が得られています。
 定量位相顕微鏡は、透明体内部にある応力歪みを測定することが出来るために、光学素子やレンズ内部に存在する微小な欠陥を見つけることが可能です。

応力分布測定

図3 偏波保持ファイバーの複屈折測定と応力分布

 各事例で紹介したように、定量位相顕微鏡は透明体の微小な変化を高精度に測定することが出来ます。最先端の光学素子の研究開発から光学部品の製造工程まで、様々な場面において有効です。現在、弊社実験室内に設置している定量位相顕微鏡を用いて受託測定業務を行っています。透明体の測定に関してお気軽にご相談下さい。

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